父の引退式

2009年11月16日

先週の日曜日に父の引退式がありました
44年前に父が立ち上げた会社を引退し次に引き継ぐ（妹夫婦に託し）ことをきめ日曜日に
その労をねぎらうための会をもうけました。
父は大学を卒業後カメラのメーカーで営業マンでした
トップの営業成績で自信満々だった父は上司からは煙たい存在だったようで
かなり露骨な嫌がらせをうけたことに腹を立てて若さの勢いで上司をぶん殴って
救急車騒ぎをおこし（その方は一瞬気を失っただけだったそうですが・・・＾＾；）
懲戒免職になったそうです・・・～～；
その後、祖父がやっていた仕事を手伝いその仕事で新たに自分の会社を
作りました、といっても自分とまだ十代の社員一人を入れて二人での企業でした。
父が始めた仕事は３Kと呼ばれる労働系の業種でした
当時大卒でどちらかというと生意気とみられるタイプの父はある日同業のベテランの先輩が吸っていたタバコが
きれたため一本どうですか？差し出したところ「お前若いのに随分いいタバコすってるな～」といわれたそうです
ベテランの先輩が吸っていたものは当時一番値段の安いもので、父が吸っていたタバコは値段も高めのタバコだったそうです・・
その時に父はハッとしたそうです
今の自分ついて・・その時に気がつくことができたこと・・
そのことをきっかけに父はたばこは一番安いたばこにかえ髪型を超短髪に
頭にタオルのはちまきをして自分のスタイルを変えたそうです
それからは業界でも誰もやっていないようなアイデアで作業効率を高めたり
天性の明るさと営業努力でよいお客様と知り合うことができたのだと思います
そんな時、その頃に知り合い現在でもお世話になっている会社の社長より
「お前はこのままでいいのかもっと上を目指せ」という言葉をもらったことを
きっかけに現在のスタイルにすることを決め一大決心で大借金を背負って
新たなスタートが始まりました・・
軌道に乗るまでの何年かの父と母は本当にすごかった・・・
早朝から深夜まで仕事をしては自分でトラックを運転して運び、
また朝から仕事をしの繰り返しでその間の何年かは家族でまともな会話を
した覚えはなかったかな～
まだ子供の私と妹はそんな両親の大変さはわかってはいたものの
自分たちに向き合ってもらえないさみしさと苛立ちから両親をこまらせることも
してしまいました・・・仕事帰りの汚い作業着姿の父に学校帰り友達の前で
声をかけられて恥ずかしくて睨みつけたこともありました・・・（ごめんね！）
でも今は私もｱﾗﾌｫｰ世代子供もいます
あの頃の働く両親の姿を見せてもらったこと本当に本当に心から感謝しています
どんな素晴らしい教科書より生きた手本を見せてもらったことは
今私と妹の糧になっています。
そして何より自慢の両親であり心から私たちそして可愛がってくれる孫たちの誇りであります！
そして妹と二人で考えた父と母の花道である引退式が和やかで素直に楽しんで喜んでくれた
両親をみて今までの感謝を伝えるのに当たり前のことをしただけだけど
少しホッとした自分がいます・・・
長々と書いてしまいすみません
でもこの日のことを綴っておきたくて・・
読んで頂いた方がいらっしゃいましたらありがとうございました。

ブログ

Aromatherapy Design House